NPO法人やすらぎ/特定非営利活動法人やすらぎ
アクセス
東京都豊島区雑司が谷2-22-18 1F
企業情報
クチコミ
インタビュー

やすらぎは2004年に誕生しました。介護の事で苦労されている当事者の声を聞いて、『豊島区で一番素晴らしい介護事業所を作ろう』という想いで立ち上げた事業所です。「地域に根ざして人の生活を支える」という理念を創設から20年以上大切にして、地域の福祉事業にも携わっています。
目次
企業の概要
Q:企業の概要について教えて下さい
やすらぎは2004年に誕生しました。地域で暮らす人のために自らの手で支える仕組みを作っていくというところで、ここ豊島区雑司が谷に誕生をしました。「地域に根ざして人の生活を支える」という理念は創設から20年以上経っておりますが、そこは変わっていません。むしろ少子高齢化であったりだとか、単独世帯の増加等々で、安らぎの存在意義というのはすごく重要になってきていると感じています。
現在、事業といたしましては、居宅介護支援ケアマネージャーの事業所と訪問介護の2事業に加えて、フードパントリーであったりだとか、認知症カフェ、それから子育て支援といった地域福祉の事業も運営しております
介護の事で苦労されている当事者の声を聞いて、『豊島区で一番素晴らしい介護事業所を作ろう』という想いで立ち上げました
Q:事業への想いについて
(小堀)
事業への想いなんですけれども、創業者は私ではないんですね。なので創業当時の事業への想いというのを創業者のばかりの方から伝えていただきます。
(創設者 和賀井)
2000年に介護保険の制度が始まる前に、私は区の職員として、豊島区の介護保険の事業計画、区の全体の計画を作った担当の係長として作りました。その時に百数十か所、区内のいろいろなところに回って説明をしました。その時は意気揚々と「介護保険制度になったら今までより全然いいですよ」、「社会で介護を支えるよ」と、みんなに言いいました。その時に何か所か説明に行った時に、精神障害と介護が必要になった親御さんを抱える60代ぐらいの息子さんから手が挙がって、「何言ってんだお前、お前に何がわかるんだ」と10分ぐらい叱られました。その時は区の職員だったので、「制度はよくなって、良くなるよ」と話したら、「良くなるわけねえじゃねえかよ」と言われました。「お前に何がわかるんだバカヤロー」みたいに言われて、そういうことが何か所かで、介護をしてる当事者からの発言がすごく多くて、正直ちょっと心が痛んだ以上に苦しくなってしまいました。
介護保険の制度が始まって、その後、私は事業計画の担当の係長から相談センターの所長になって、そこで介護を受ける人、事業所、いろんな方の相談を受けて回答していきましたが、何か自分の中に叱られたことがずっと残っていて、「介護保険って誰のためにやるのかな」、やっぱり介護が必要な人にサービスをしっかりと行き届くようにやるのが介護保険だと思って、何か違うなと思って、役所でまだ40代の最後の方だったので、ここで辞めて自分で介護事業所をやって、「豊島区で一番素晴らしい介護事業所を作ろう」と思って、何も考えずに本当にポンと辞めちゃったんです。退職金をもらって、その退職金で事業を立ち上げたんですけど、3年ぐらいは本当に赤字で、従業員は絶対いなきゃいけなくて、国の基準、東京都の基準、新宿区の基準とそれぞれあるので、職員の人件費を払う、健康保険を作る、そんないろんなことがあって、最終的にちょっと赤字だったんだけど、ずっとやってきたら職員にも恵まれて、本当に明るくていい職員ばかりだったし、喧嘩したこともあったけど、本当に仲良くやって、利用者さんのためにみたいな、その熱い気持ちでやって、20数年が過ぎました。そんな感じで立ち上げた事業所なんですね。『私の人生そのもの』と言ってもいいぐらいの熱い想いはありました。
Q:事業を引き継いだ想いについて
(創設者 和賀井)
二十数年が過ぎて、正直思っていた以上に介護保険全体が、特に訪問や居宅というのは、お客様、利用者様、クライアントがいて成り立つのに、亡くなったり施設に入ったり、減っていったりして、いろんな状況が生まれて正直、経営自体が設立当初よりも、利用者の希望もすごくわがままっていうよりも、「そんなはずじゃない」という思いも強くなって、契約なので、相対する何か考え方があるはずなのに、なかなか難しくなって、私もその想いや無料でもいいんじゃないかという想いがどこかにあって、そういう想いがあるっていうことが、経営としたらちょっとやっぱりマイナスだったのかなっていうのも正直あります。それで、職員がちょっと減ったっていうことがあり、今、新しい若いバリバリの自分の息子ぐらいの世代の人が理事長になってくれて、変えるという、変えるチャンスがなかなかなかったわけですよ。このまま私が死ぬまでやるってことはできないですし、本当に厳しい状況の中で手を挙げて、うちの事業所の事業を継いで参画してくれた若手のリーダーは、人格も私より素晴らしいし、頭も全然いいですし、イケメンですし、いわば違う視点で介護の在宅サービスを継続してほしいという思いで、小堀さんという新しい理事長にチェンジしていくことは何の曇りもないし、私自身、本当に安心以外何もないです。
(小堀)
そういった和賀井の想いに私も共感をして、今年から私がそのバトンを受け取ったんですけども、やはり介護保険制度だけでは対応しきれない、すくいきれないといった部分というのはとてもよくあります。その最たる例がフードパントリーの事業であったりするんですが、例えば、介護保険では対応ができないこと、全国的には保険外サービスなんていうことを言われているんですけれども、豊島区でも数年前に選択的介護という保険外サービスを進める動きがありました。やすらぎも参加をしていたんですけれども、やはり全員がそういった保険外サービスを使うのは難しい。なぜなら、所得というのはその世帯によってやはり違うし、使えるお金も限られています。そういった中で、全員が使えるサービスにはならないので、そこも課題だと思っています。なのでそういった保険制度では対応できないところをこれからどうしていくのかを考えていかなければならないし、それはもしかしたら、行政と一緒にやっていく必要も出てくるでしょうし、そういった協力関係を築きながら、これから未来へ事業を進めていきたいと思いますし、より深めていくという「進化する」ことと、「深化する」ということを大事にして、これから事業を進めていきたいと思っています。
時代や、社会に合わせて働きやすい環境を作っていきたいです
Q:今後の展望について
今後の展望については、先ほど言ったNPOだからこそできる事業というものはもちろんそうなんですが、まずはやはり人を増やしていく、それはケアマネジャーも増やしていく必要があるし、訪問介護の職員も増やしていく必要があります。なので、人を増やしていくというのが、今、一番重要な展望にはなっています。人が増えるということは、いろいろな人が求職をしてくるということです。働き方は今とても多様化しています。そういった多様化していく働き方に会社が、企業がどう柔軟に対応していくか、その仕組みをどう作っていくかというところが今進めているところになっていますし、現在も既にあるんですけれども、妊娠中の女性が時差通勤ができるような仕組みや、あとは子育てをしている主婦に対してある時間を作って差し上げたり、そういった仕組みは既にあるので、さらに時代に合わせて、社会の変化に合わせて、そういった柔軟な制度、仕組みを作っていきたいと思っています。
地域に介護を相談できる場所があると知っていただくきっかけを作りたい
Q:理事長として行ってきたこと
私は介護業界に入って15年、その15年間をずっと豊島区で過ごしてきました。そして、2025年4月からやすらぎに来て理事長をやっているんですけれども、まず一番最初に行ったのは認知症カフェを立ち上げたことです。この訪問介護事業所というのは、デイサービスのようにバスが止まって、高齢者が入ってきて、「ここにデイサービスがあるんだ」、「高齢者が来る場所があるんだ」ということが地域住民には分かるんですが、訪問介護やケアマネのその事業所というのがよく見えなかったりするんですね。なので、地域にここに介護相談できる場所があるんだっていうことをもっともっと知っていただく一つのきっかけとしても、認知症カフェをやる必要があるなと思って認知症カフェをやりました。それとは別になりますが、やすらぎのすぐ近くに、高田地区というのがあるんですけれども、そこが豊島区で水害が起こるであろうと言う災害時の危険なポイントになっているんですね。なので、豊島区で介護事業者が集まった、豊島区介護事業者災害対策連絡協議会があるんですが、そこの役員になったり、行政、それから別の事業者さんと協力関係を作っていくということもやっています。
この災害に関しては、3年ほど前から、特別養護老人ホームに災害時に福祉救援センターというものが置かれるんですけれども、そういった救援センターの立ち上げの検討部会に参加したり、あとはこの豊島区特有の地域課題、高齢者の地域課題を解決するための地域ケア推進会議というものがあるんですけれども、そこの全体会議というものがありまして、1ヶ月に一回、区役所に行って高齢者福祉課の職員や、区内の事業者、ケアマネージャーなどと一緒に会議を行って、豊島区の地域特有の地域課題を解決するための方法を考える部会に参加したり、他法人とのつながり、今は『多職種連携』、多い職種の連携というんですけど、そういったところをより広げていく、この地域だけではなくて、豊島区もある程度の広さがありますから、多くの事業者とつながっていって、顔の見える関係を作っていくということをできる限り行うようにしています。
特別なスキルは必要ありません、3つだけ大事なことがあります
Q:求める人物像
やすらぎが求める人物像なんですが、特別なスキルは必要ないと思っています。3つ大事なことがあると思っていて、
1つ目は『人の話を聞いて理解しようとすること』
2つ目が『小さな変化を見つけようとすること』
3つ目が『変化を受け入れて対応しようとすること』
この3つが大事だと思っているんです。人の話を聞くというところで、ついつい私たちは自分のことを話してしまいがちなんですけれども、やはりご利用者様の声、家族の声っていうものをしっかりと聞いていく、そして理解しようとする姿勢というのはすごく大事になってきます。2つ目の小さな変化を見逃さないというのは、「今日はちょっとご利用者様の顔色が違うな」であったり、そういう小さな変化はもちろんそうなんですけれども、「髪型が変わったな」、「庭の花が咲いていた」、「インテリアが少し変わった」、「お孫さんの写真が新しくなった」、そんな小さな変化を見逃さない、見ようとする姿勢はとても重要になってきます。そして3つ目なんですけれども、やはり時代は変化していきます。昔は紙ばかりだったのが、今はスマートフォンを使った連絡になったりだとか、そういった変化に対応していく必要がありますし、もちろん、ご利用者様の体調は日々変化しますから、そこに対応していかなければならない。そういった変化を拒絶するのではなくて、まずは受け入れる。そしてそこに対して対応しようとしていくっていう姿勢がとても重要です。これができる、できないという話ではなくて、まずはその姿勢、「人の話を聞くこと」、「小さな変化を見つけること」、「変化を受け入れること」という、この3つが求める人物像としては合っているかなと思います。
私たちの活動に共感してくださる方を求めています!
Q:転職を考えている方へ一言!
転職へ考えている方へ一言ということで、安らぎが求める人物像のところでも話したんですけれども、特別なスキルは必要なくて、大事なことは姿勢です。あまり構えずに、こういった地域の生活を支えていこうとか、何かそういった私達の活動に共感してくれる方、これから介護の仕事を始めていきたい方や、もちろん未経験でも大丈夫ですし、経験者の人でも大丈夫です。職員も20代から80代までいるので年齢も問いません。男女も問いません。ブランクがあっても、未経験でも始めてでも、私も始めてからスタートしました。一緒に始めていこうという人を私たちは求めています。
